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Monsta Xのあれやこれ

【3rd Album-THE CLAN pt.1 "LOST"】全曲和訳完了・アルバム紹介

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  1. Ex-Girl(Feat.フィイン of MAMAMOO)
  2. 걸어/かける(All in)
  3. 네게만 집착해/君にだけ執着する(Stuck)
  4. 백설탕/白砂糖
  5. 반칙이야/反則だ(Unfair Love)
  6. Because of U

 

 

 

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アルバム紹介

Monsta X [THE CLAN 2.5 Part.1 LOST]

タイトル曲"All in"のミュージックビデオの一場面。戦争で荒廃した社会、傷ついた少年たちはそれぞれ別の方法で世界と向き合う。貧困と孤独、障害と劣等感、暴力など崖っぷちに追い出された'恐れを知らない奴ら'は踏まれながら さらに強くなる。痛みを通じて成熟、むしろその中で純粋さを取り戻すという逆説的な話だ。Monsta Xの3番目のミニアルバム'THE CLAN 2.5 Part.1 LOST'はこのような違和感のない世界の断面、決定的な一場面で出発したアルバムだ。世界をもう少し新しく変えたい熱望、20代の青春の内面に込められたストーリー、痛みを通じて完成される若者のまた違う記憶を取り出したい。Monsta Xが彼らだけの世界へ招待する。

 

国内を越えて中国など世界中を回り 縄張りを拡張中にMonsta Xが2.5部作の大型プロジェクト'THE CLAN'シリーズの始まりを知らせる。依然として覇気あふれる若さで満ちている。果てしなく疾走するRAWなサウンドは この上なくクールで洗練性に富む。またドラマのテーマと音楽を視覚的に表現したミュージックビデオ、アートワーク、ティーザーなど繊細なプロダクションを有機的に結び付け Monsta Xアイデンティティを確固たるものに表したのはこのアルバムの強みだ。

 

音楽は対照的でありながら魅力的な'アクション'と'ロマンス'の瞬間に分かれる。Monsta Xが開拓した攻撃的なトラックが中心を捉えて、愛と別れを複数の感情を様々な方法で解くなど マルチカルチャー的な魅力が引き立つよう構成した。Monsta Xシグネチャサウンドに代表されるタイトル曲"All in"はパワフルなサウンドとFuture Bassが融合したヒップホップ曲で、'君を手に入れるためには 俺の全てをかける'という男の猪突猛進な愛の方法を表現した歌。特に圧倒的なパンチラインとロマンティックなメロディー、ストレートな歌詞が絶えず交わるなど ダイナミックな展開が印象的な曲だ。

 

'All in'が'守る愛'についての歌なら、'Ex-Girl'は'守れなかった愛'のおぼろげな感情を歌う。'別れた恋人が僕をどう思っているのか'という質問に対する男女の想像をレイバックが加味されたヒップホップR&Bで表現した曲。Monsta Xだけの荒っぽくてロマンティックなバイブ、フィーチャリングに参加したMAMAMOOフィインの淡白なボーカルは 別れと後悔という状況の感情を表現するのに十分だ。タイトに組まれたメンバー達のラップとボーカルラインのハーモニーの中で完成したチームワークを聞かせてくれる曲だ。

 

ヒップホップ、EDM、バンドサウンドなど 異質ジャンルを融合を介して実験的な試みも忘れなかった。2枚目のアルバム'HERO'のプロデューサー パンチサウンドがプロデュースした'Stuck'は また別のスリルを提供する。何よりもヒップホップとEDMを融合して音響的な楽しさと興奮を最大限に浮上させ、噴出口を見いだせなかった青春の恐れを知らない叫びを盛り込んだ。またジュホンとBoyfriendのジョンミンが共同作業した'白砂糖'は ビンテージな感情を生かしたバンドサウンドの中で彼らだけの甘い恋の方法を歌った。

 

率直で強力な音楽は初めてミュージックビデオを通じて感銘を撮る。'事情のある少年たち'の喪失感を希望に変えた'All in'のミュージックビデオは メンバー達の世界観がさらに具体化する手段だ。映像の中の時代性が曖昧な仮想の世界を建設したMonsta Xは新しいキャラクターを設定し それぞれの生命力を吹き込んだ。胸に痛みを抱いて暮らすメンバー達のエピソードが重なり 傷ついた少年たちの背景を詳しく捉える。恐れのない少年たちが世の中に立ち向かい むしろ各自の純粋さを守っていくという内容で 説得力のあるストーリーが拡張されるやり方だ。

 

つまり、ミュージックビデオの中の背景は'内面の痛み'を発見し 癒される過程を描いた、すなわち彷徨うXの歴史が新しく使われる仮想の場所だ。'痛みを通じた共感'というテーマを代入させて急速な呼吸と印象的なシーン、ミステリーな雰囲気で最後まで緊張感を失わない。鮮やかな映画のフィルムのような生の感じはそのまま Monsta X固有のカラーでぎっしりと満たした。全体的に矛盾したものに対する馴染みのない融合で'ウェルメイドマッチ'のそれを聞かせてくれる。このような過程はMonsta Xの差別化されたブランドになり、音楽と映像を見て聞く人たちに新しい経験と共感を与えるだろう。